Grimperときどき脂鰭そして流されて

Master of Stoneに憧れつつも、パートナーのいない日はTrout Fishingに出かけてしまう日々の記録
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...... 2012年10月12日 の日記 ......
■ Planner&Record staffのTrip 1日目   [ NO. 2012101201-1 ]

 私の勝手な計画だが、年に一回仲間を集めて、遊びに繰り出す、カヌートリップが無事終了した。
 僕らにとってクライミングが日常化しているため、このカヤックツアーは、本当に非日常であり、楽しい、冒険適要素を含むハッピータイムだ。
 今回は、以前から気になっていた海でのカヤッキングであるが、もちろんシーカヤックは持っていない。リバーカヤックでの挑戦になる。
 しかし、海での経験が極端に少なく(ほぼ皆無に等しい)、フィールドも、いつも遊んでいる山や川と違い、天候や潮の満ち干き、ストラクチャー、エントリー等、リスクとなるもの全てに対し、明確には把握できないし(というか全く分かっていないネ)、想像も出来ない。
 そのため、行動計画も明確には定まらない。
 時間に余裕を持ち、状況判断で、スピーディーに動くしかない。
 エリアは伊豆雲見。折角なので初日は、すぐ近くの海金剛の登攀を計画にいれた。
 全員クライマーなので、もし突然カヤックが中止になったとしても、トリップとしては十分の意味を持ち、楽しめそうだと思った。
 12日は、午前中に到着し、昼くらいに登攀を開始できれば良いと考えていた。16時くらいには降りてこれるだろう、そんな感じに考えていたが、F田君はもう少し厳しく感じているようだった。買い物やアプローチ等含め、後手に回ったとき日が落ちてしまうことを十分考慮していたようだった。
 計画は、概ね順調に行き素晴らしい景色の中、最高のクライミングで、全員怪我なく楽しい一日となった。登ったラインはスーパーレイン。感想だが、人がそんなに来ていない割に、壁が綺麗で、洗われた感があった。
 意外と手応えのあるラインの連続で、非常に面白い。登っていて怖さはや難しさは特に感じないが、ワイドが楽に登れ、プロテクションのセットで、小さいサイズも確実に決める事のできる、自信がある人が行ったほうが良いだろうとは感じた。
 つい先日、U2が「「大きな壁の中のクラックを見つけて、実際に登ると、必ずワイドが出てくるよ」とY野井さんが言ってました」と言っていたのを回想した。
 また、特に山の中で登攀するのと大きく違いを感じたのは、コールの確認しづらさと、風の様子だった。コールは波の音でかき消され、1ピッチ離れただけで微かに聞こえるだけとなってしまう。しかも主に横風だが、方向の定まらない風が常に吹いていて、さらにコールが消されているようだった。
 その日に限って言えば、ほぼ風が止むことは無く。眼前の景色も邪魔するものが全くない。空間が広がるだけなので、まるで高い山の壁を攀じっているように感じられた。
 そして、そういった要素で、少しづつ時間がずれ込んでいった。
 それに、やはりアルパインであるため、下降の際の4人で行う懸垂、ロープの掛け替え等は、それなりに時間を必要とされた。
 帰路のアプローチの途中で完全に日が沈み、天場に戻った時には18時を回っていたように思う。
 アプローチシューズを忘れ、山ちゃんのスポーツサンダルで行った私にとって、核心はまさに薄暗い中での帰路だった様に思う。
 この日、天場に戻り、みんなで開けたビールの喉越しは最高で、あの瞬間を一生忘れられないかもしれない。


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