Grimperときどき脂鰭そして流されて

Master of Stoneに憧れつつも、パートナーのいない日はTrout Fishingに出かけてしまう日々の記録
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...... 2011年05月13日 の日記 ......
■ 出会いの一尾   [ NO. 2011051301-1 ]

 雨が続き、気温が下がっていたため、その間羽虫は飛ばず、魚は活性が下がっているんじゃないかと思われた。

 晴天になり魚達が一気に動きはじめるんじゃないかと予想し、夜勤から帰ってすぐ昼前に出かけた。

 太陽がてっぺんに上がった頃、まだ僕は車を西に走らせていた。何処の沢に入るか試案しながら、餌も捕らないといけない事を考慮し、比較的本流に近い、O沢に向かっていた。

 到着したころ、二・三人の釣り人は、車に戻ってきて撤収を始めていた。13時を回ったころ、本流の膝ほどの深さの流れの中で、大きめのキンパクと黒川虫を狙って餌の採集をした。5〜6回ほど、小鍋程の大きさの石を脚で返してやると、20匹ぐらいの川虫が集まった。

 黒川虫は少なく3匹しかとれないが、キンパクなどのチョロムシの類は、かなり大きいサイズのものがいっぱい入ってきた。まさに今が一番のマッチ時期だなのだろう。

 餌がいい感じで集まったため、釣果も伸びるかと思い期待したが、2年前には尺サイズが3匹も4匹も上がったポイントで全く反応がでなかった。

 釣り人が先に入っているのは承知だったが、それにしても渋い釣りで、まるで川の魚が一匹も居なくなってしまったんじゃないかと思うほどだった。

 こんな時程、丁寧に竿抜けを狙い、魚の気持ちを考えて、川の中の様子を想像して、と自分に言いながら竿を振るが、一向に反応は無いまま17時を回ってしまった。

 帰ろうかと思った時、2年前の台風で大きく崩れ、未だに倒木や岩などが溜まっているエディーに23〜4p程の一匹の魚体がディンプルライズしたのを、6〜7mほど離れた所から発見した。

 そのポイントは、流も速く、見るからに根掛かりしやすそうで、多分みんなが避けていた場所のようだった。

 「よし、奴を釣って帰ろう」と独り言を云ってから30分程粘り、やっとの思いでそいつを根の底から引きずりだし、釣行を終了した。

 その魚体は、綺麗であったが、左程大きくない山女だった。

 居付きの天然者の様に思われたので、写真を撮った後、そっと離してやった。

 釣果は1匹だったが、なかなか面白い一日だった。


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