2011年最初のクライミングは、城ヶ崎となった。日本登攀クラブの方々にお世話になり楽しい3日間だった。 気の合う友人と憧れの先輩に、クライミング談義、温泉と美味しい食事の毎日は浦島太郎状態だった。 成果は、昨シーズン2mで敗退した「ゲルニカ」を何無く登り、一年間の成長を実感できた。とても嬉しいクライミングだった。U2は「スコーピオン」をチャレンジしていた。 私も触ってみたが、まだまだチャレンジするラインとして、全く見えてこない、と言った感じのものだった。 翌日は、誰もいない海に突き出た壁のテラスに降下し、水平線とシークリフの景色の中、のんびりチャレンジすることが出来、クライミングトリップを満喫する事ができた。 成果は「忍者」10+をフラッシング、「神風」11−を3便でRPとなった。特に「忍者」は美しいクラックながら、全く触った形跡がなく、もったいないかぎりであった。 この2本は、最近出まわっているトポ集には省かれてしまっているが、知る人ぞ知る3星ラインだ。 たまに紙面で特集が組まれ、登場するらしいが、その時しか訪れる人はいないのだろう。そう言った事を考えるとトポ本と言うのも、編集サイドの思考や操作により、いくらでもカラーを変える事が出来、一般大衆的クライマーの思考、行動まで影響を及ぼしている事がうかがい知れる。 全体が見えている人にとって、それは混雑をさけ、平和なクライマー的休日を過ごすためには嬉しい事だが、知らない人達は、残念なことだろう。 最近、混雑している奥多摩・五日市・秩父近辺のメジャーになってきた岩場も10年ほど前は人の影もちらほらで、休日でも多くて5〜6人だったのを考えると、あの時僕が「なぜ人が、このようなエリアに人が来ないのか」と不思議に思い、素晴らしい岩場だと思っていた感覚は間違ってなかったように思う。河又などはそのいい例なのだろう。
そうそう、あと無くしてしまったと思っていた、ナッツキーが僕の車内から年末に出てきてくれた。良かったよかった。
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