Grimperときどき脂鰭そして流されて

Master of Stoneに憧れつつも、パートナーのいない日はTrout Fishingに出かけてしまう日々の記録
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...... 2010年12月04日 の日記 ......
■ 螳螂   [ NO. 2010120401-1 ]

 5月だったか、6月だったか良くは覚えていない。庭で1pほどの木肌色の螳螂を見て、今年もどこかで、生まれてでてきたなーと思っていたら、あっという間に秋になってしまった。
 7月頃からは、僕が仕事から帰ってくると、彼はいつも外に置いてある水槽のガラスにしがみつき、水槽内の魚を睨みつつ、両手の鎌を小さく折り畳み、少し体を左右に揺らしながら覗き込んでいた。
 11月も中旬になり、人生の最盛期のシーズン終わりに、大物を狙っていたのだろう。一発冒険的な狩りにチャレンジしようとしているようだった。

 
 水槽の周辺は虫も良く集まり、初夏からジョロウクモも巣を張っていた。
 僕は、奴がよく巣にかかった、カメムシやシジミ蝶を捕らえ、2時間程で食べてしまうのを観察していた。
 そう言えば、11月の初旬には、水槽の上に綺麗に罠を張っていたジョロウクモは、姿がなく空巣状態になっていた。蜘蛛の生態を良くは知らないが、奴は年を越さないのだろうか?
 釣りに行くと、野山にはまだ蜘蛛の巣があり、まだまだ狩りをしている奴らは、いっぱいいたのだが?
 もしかして、螳螂にやられてしまったのか?

 
 11月下旬に入ってからは、とうとう彼の姿も見なくなってしまった。
 水槽の魚の数は変わらず、狩れなかった事を知ったが、隣のスイレン鉢のメダカが同じ時期に3匹減っていた。
 彼は、もしかして大物こそ捕らえそびれた様だが、程々の奴を3匹も仕留めたのだろうか?
 その後、彼もメダカの幾へも不明なので、答えは解らないが、なかなか素晴らしい螳螂だった。子孫を残していると良いのだがと思ってしまう。
 また来年が楽しみだ。はたして彼だったのか、彼女だったのか?

 写真は、11月半ばのものだ。


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