うす曇りの中、入渓。 入渓時に薮を降りた際、スズメバチの巣の脇を通過してしまい、突然、後頭部を尖ったもので殴られたような衝撃を感じた。一発やられたてしまった。一目散に逃げ出して、小一時間もすると、大分痛みが抜け、腫れもひいた。 その後、天気は快晴となった。渓流の波音しか聞こえず、魚の事しか考えないで、ひとりのんびりと遡行をしつつ、調子良く釣り上がる。最高の夏休みだった。前を歩く人も無いようだった。夏はウェーディングシューズと速乾性のシャツだけの軽装で釣り上がれるのも良い良い。 魚も、放流魚とはいえ意外と綺麗な魚体である。少し銀化しているレインボーは、滑りと光沢で美しい。もう野生化し、集団で群ていることも無い。久しぶりの餌釣りで、ポイントポイントを丁寧に探り、竿をしならせてくれるのがとても面白い。 15時を回る頃、腰上まで漬かり徒渉しようとした際だろうか?知らぬ間に餌箱を流してしまい、そこで終了となった。釣果は15匹だった。 帰り道、もうヒグラシの声は聞こえなくなり、アブラゼミとミンミンセミがうるさいくらいに鳴いていた。夏真っ盛りで夜のビールが美味そうに思えた。 追伸;写真の魚は僕の糧となるため、お持ちかえりとなってしまったが、どれほどの時間生きて来たのか、毎回腹を裂く際は、いろいろ考えてしまう。美しいが為、大切に食したいものです。 |