この時期この川は、海苔が実際に結構とれる。ルアーをなげつつ遡行すると、良くフックに海苔が引っ掛かる。しかし、摘まんでも海のノリと違い、味がほとんどなく旨くはない。 「錦繍の谷」は、その名前から察するに、数十年前この時期ではなく、紅葉鮮やかな季節に初登されたのかもしれない。 スロパーとスメアでジワリジワリと進み、甘いアンダーを駆使して登るそのラインは滅多に会えない石灰岩の逆層で、一登の価値があるラインだった。 今日は、7〜8年前に初めて触った時は全く歯が立たなかったそのラインをRP出来、自分なりに少しは成長したことを実感でき、充実の時間だった。 ムーブを解決し、確実なものにするまでに時間をかけてしまったが、あのスタンスとアンダースロパーと微妙なガストンホールドは体に沁み込み、僕のムーブ引き出しに入った気がする。次回来てもRPすることは出来るだろう。 岩の乾き、RP、撤収、雷、夕立と全てがギリギリのタイミングで良い方に転がり、完璧な一日だった。 F田君も、かなりの本数を登っていた。ここも、河又の様に紐付きボルダーの様なラインが多いため結構疲れたに違いない。 |