久しぶりの外だった。新しいメンバーは頼もしく、個性も強く刺激的だ。全く、僕好みの良い面子だ。全員山岳会上がりでいちいち細かいこと言わなくても、方向性が一緒なのもいい。 性格に裏表がなく、山屋っぽいのも良い。特に旅人君は結構強烈なインパクトを持った若者で、面白い。 バム的な人種の間でよく「精魂を傾け、10年を費やせば…」などと云われるが、彼の10年後がとても気になってしまう? 今日は、若者2人とは、別行動で、F田君と僕で仏・親指岩に行き、「バナナ」「イムジン川」をトライした。 その際、いろいろな葛藤が自分の中にあることに、自分で気付いてしまった。 「バナナ」をトライする前から、珍しく気持が逃げてしまっている。「とても不安で怖い」、と思ってしまっている。それに気付き、なぜそう思うのか、自問自答しつつ、トライしていると、核心のプロテクションのセットに自信が無い訳でもないが、決して自信が持てるものではなく、その場所から上に体を上げるのがすごく怖い。 こんな、気持は久しぶりだった。 このラインを今すぐRPするには、自分にはまだ何かが足らないのだろうという結論に至った。 もしかして、調子が良ければRP出来るかもしれない?とも思うが、「クラックを長く続けたい」と思う気持ちをベースに考えた時、そのムーブを練習し、出来てしまう事になんの意味もないように思えてしまった。 その後も、怖いと思ってしまった気持はなかなか消すことは出来ず、初見で登れたはずの、上部クラック部分も長時間をかけ、テンションの連続で、やっとトップアウトした。散々たる結果だった。 「アップも無くトライしたし、湿度があった」などと言いたいところでもあるが、トップロープでは2便目にしてムーブが出来ていることを考えると、精神的弱さとクラッククライミングの経験不足という答え以外はない気がした。 このラインに拘っては一夏が台無しになりそうなので、このラインを少し大きめの目標とし、その手前に新たな小さい目標を設定することに決めた。 腹が決まると、意外と頭も切りかわり、F田君がトライを始めた「イムジン」を一緒にやることにした。 こちらはとてもフェイスチックで、プロテクションも安定してセットすることが出来る。 イメージとしては、十一面のアストロドームに似ている。 そして、2撃目でRPする事が出来た。 また次回も新たな目標を設定しクリアしていきたい。 Content-Disposition: form-data; name="image"
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