例年に習い、また今年もここに来てみた。 本当に、ここに来ると初心にかえる。よくよく考えてみると、初めてここへ来たのはもう11年も前のことだ。 毎年毎年、暮と正月はここで過して、もう10年以上か…。なかなか感慨深く感じる。 ここでは人との出会いも多く、その頃出会った人達はみんな13を登るクライマーになり、又は2段とか3段とか僕には訳の分からないグレードを登るボルダーになってしまっている。 あのころ、土日になると10人近くのクライマーが集まり、セッションしていたのが懐かしい。 今日は、愛車のカメムシカラーのバリバリマシンで向かったため、デカイマットは持っていけない。 取り合えず、小さいマットのアンコを抜き、カブの座席に敷き持って行くことにする。アップもそこそこに即興で課題を作る。たぶん2級程だろう。40分程でRP。その後、もう一つ作った課題は、もう少しのところで登れない。 登っていると近くのベンチで座っていた若者も登り始めた。いろいろ話をしたが「ここは登攀禁止になってますが、登って大丈夫ですか?」と言う。僕は、一年ぶりに来たのでそんな話は全く知らない。 若者は30分ほどで、床屋の予約があると言い帰って行った。 「終わりよければ、すべて良し」と言う訳でもないが、自分が作った課題を完了させるべく、それから2時間近く粘ったいた。 その外にある人口壁のハング下は吹だまりとなり、物凄い勢いの風である。「はっ」気が付くと空が少し時雨、花風が舞っていた。 最後を締めくくるには、丁度いいバムクライミングの雰囲気だ。課題が出来たとき、指は伸びきってしまい、腕はパンパンで、周りは真っ暗になっていた。 人口壁を一周すると「この遊具は、修理予定のため使用禁止 〇〇市役所」という張り紙がしてあった。 気づいたのが、課題が終了してからでホッとする。。。 公園の半分はすでに、道路拡張で無くなってしまった。この人口壁も修理されて残れば良いのだが。…時代の変わっていく気がして、すこし寂しく感じた。 |