昨晩は予想以上に大分降ったようだった。 多分、何処の岩場もビショ濡れだろうと踏んでいたのだが、奥壁は以前から乾きがいいと聞いていたので、Kさんと行ってみることにした。 林道まで来て、さすがにKさんも擁壁がビシャビシャに濡れていたため、「駄目ですねー」と言っていたが、空身で様子を見に行くと、岩は驚くほど乾いていた! 形状のせいなのか?地形のせいか?岩質のせいか?よくは解らないが、ここは良く乾いている。 「まぁー、神様が登れと言ってるんだろう」と思い、若干腰が痛いが一生懸命登ることにする。
数年前に見たときは、ボサが多く特に見栄えのしない垂壁だったが、今登ろうとして取り付きに立つと、岩の景色は一変する。 壁は、所々逆さ階段のように被っていて、ホールドは確認できなくなる。チャート特有の細かい感じでスタンスが探せない。予想以上に難しく感じてしまう。 アーケは苦手ではないが、久しぶりに触る細かさに、いささか手がびっくりしている感じがする。 なかなかの壁であった。自分の壁を見る想像力の無さを思い知る。
「ハニートラップ」はどうにか2便目で登れたが、「プロメテウスの火」は探って終了してしまった。是非これはRPしてみたいと思わせる内容に、垂壁の奥深さを知った日だった。
|