久々の、休暇は最高のチャレンジだった。〇友ルートの名の由来は不明だが、僕は「良い友との思い出」と理解した。 4ピッチの内、中2ピッチは、結構曲者でシビれる。…技量を押し測られる感じだ。ピッチラインには、グレードこそ10aが付いているが、その10aのラインは、概ね20mで、ボルトは5本だけだった。 途中に浅いフレークがあるがマスターカムの青だっただろうか?それと、穴凹に赤のエイリアンをセットし、また5mのランナウトがスタートする。一手一足を確信の元に進めないと偉い事になってしまう。 しかしそれよりも、僕がヤバいと感じたのは、5.8が付いている3ピッチ目だった。 3ピッチ目は、ワイドからスクイーズとなり最後は閉じぎみになってしまうため、外に出なくてはならない。この手のラインは、この一年結構触ってきたつもりだったが、こんなに変化に富み、さらに最後はフレークをうまく使い、クラックの外に出なくてはならないラインは初めてかもしれない。 それは、簡単に言うとその間プロテクションが取れなくなるということだ。 畦ちゃんは随分時間をかけていたが、その間安定した体制を取り直し、狭くなって行くスクイーズチムニーを眺めながらずっとオブザベを繰り返していたようだ。 畦ちゃんは見事オンサイトしたが、僕は同じラインをフォローで登っている時、思わず「ロープアップ」ではなく、「張って!」と言ってしまった。テンションこそ入れなかったが、僕がリードしていたら今日のオンサイトはあっただろうか?無かったかもしれない。 その部分のランナウトは5m以上に達していただろう!。 ハッキリ言って優しいと言えるラインではなかった。 畦ちゃんはピンチになっても、頭の中を常に冷たくしていられるタイプなのだろう。そんなタイプの畦ちゃんはもっともっといろいろ覚えてもらって、経験も積んでもらわないと。 次回みんなで、このラインを登りに来るのはいつか解らないが、サンドイッチと紅茶でも持って登り、岩塔の上の林で、食事をしてラッペルするくらいリラックスして登りたいと思った。
U2が、先輩のYさんから勧められて来たラインなのに、面白いところを僕と畦ちゃんで登ってしまい、少し悪かったかな。悪しからず。
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