久しぶりの陽介君との釣行だった。 昨年、ヒメマスを一緒に釣りに湖へ出かけて以来だった。楽しい思い出の日となった。 僕の釣果は、山女が5、マスが2であったが、今日の一匹目にかけ、バラしてしまったマスは、まさに「逃した魚は…」と言うやつで、忘れられないファイトだった。 それは、染み出して出来た、パラパラの水流の滝脇のエディーで当たりを感じ、ワザといっぱくおき、食わせてあわせた瞬間から下流へ向かい6〜7mほど走った。僕のカーボンロッドをグングンと曲げた。その魚の勢いはまるで夏場の8寸〜9寸はあるマスの引きだった。 頭上は薮で、あまり高く竿を上げられず、背後の左右も岩壁で振ることもできず、鰓を水上に引っ張り上げたくもできないでいた。 埒が明かず、魚が流れの瀬と駆け上がりを行ったり来り、3回目ぐらいで、強引に勢いで寄せてみた。。そして、背中のネットに手を伸ばしたとき、ハリスが切れてしまった!。魚は疲れていたのか?数秒水際でジッとしていたが、僕が急いで近づくと、深い瀬にダッシュしていってしまった。 姿を一瞬しか拝めなかったが、良い魚体の少し背がブルーがかったレインボーだった。 |